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PENTAX K-3とK-5 IIsの比較2 高感度・ホワイトバランス

続いて高感度とホワイトバランスについて。サンプル写真の被写体は「作家の友達が作ってくれた写真立て」「温湿度計」「軽井沢で買ったドライフラワー」の3つ。ISOごとの全ての写真はDropboxにアップ。


PENTAX K-5 IIsPENTAX K-3PENTAX FA31mm F1.8AL Limited

絞りF8、NRなし、ファインシャープネス+1、WBオートの撮って出しJPEG。

高感度
ISO80、100、400、800、1600、3200、6400、12800で比較。一般的に高画素の方がノイズが多くなるが、K-3はノイズがよく抑えられていることと、解像度で書いた通り、K-3の方がソフトな描写をするため、結論としてはK-3の方がノイズが目立たない。

ちなみにK-5シリーズにはあった拡張感度のISO80がK-3からは削除されたのは残念だ。

ホワイトバランス
サンプル写真を見比べるとよく分かるが、同じ光源で比較すると、K-5 IIsよりK-3の方が黄色みが強い。

K-3K-5 IIs

液晶表示
液晶表示はさらに色味が異なっており、K-3の表示は彩度が高い。強いて言えばK-3の方が実際の写真に近いが、どちらも白っぽ過ぎる。元画像のサンプル



※リコーイメージングさんからモニターとして借りたK-3を使用

PENTAX K-3とK-5 IIsの比較1 解像度

リコーイメージングさんからモニターとしてK-3を借りたのでレビュー。

まずは解像度比較から。

K-3K-5 IIs
PENTAX K-5 IIsPENTAX K-3PENTAX FA31mm F1.8AL Limited

絞りF8、ISO100、シャッター速度1/100秒(K-5 IIs2枚目のみ1/40秒)、NRなし、ファインシャープネス+1の撮って出しJPEG。

K-3K-5 IIs

日差しの関係で明るさは異なるが、ベンチで比較すると明らかに解像度が増している。だけれど拡大せずに全体を見ると、K-3の方が明らかにソフトで、シャープネスの味付けは全く別物。カリカリのK-5 IIsか、自然なK-3か好みが分かれるところ。

個人的にはK-5IIsの味付けで、K-3のセンサーを使ってみたかった。

解像度以外のところだと、操作感は全体的に高速になっており、静止画再生時の拡大縮小も速く、使い勝手は間違いなく良くなっている。

付属ソフトはようやくDigital Camera Utility 5に進化した。相変わらず使いにくいソフトではあるが、以前の記事で書いたカスタムイメージの再現性は格段に良くなっている。といってもどうしてもRAWからやり直したいものでなければ、撮って出しJPEGを他社ソフトでレタッチすることに変わりはないのだけど。

PENTAX K-3、PENTAXのフルサイズ機、α7R

PENTAX K-3
2013年11月1日発売。ソニーセンサーの2,400万画素のAPS-C機で、ようやくK-5の後継機種が発売される。本当はこれが2012年秋のK-5 IIsのタイミングで投入されていれば良かったのだけど、3年は待たせ過ぎだ。

ただ、去年はK-5 IIsで逃げたおかげか、K-3は機能が刷新されて、スペックが良い。総合的には現時点のAPS-Cでは最高性能だ。


イメージングプロセッサはPRIME III(富士通Milbeaut M-7M)になって、処理速度が5倍、メモリも2倍になり、バッファ限界がかなり増えて、JPEGの連続撮影枚数は30コマから60コマに、連写速度も7コマ/秒が8.3コマ/秒になった。

バッファ開放時間については、K-5とK-3で体感差はないとのこと。連写速度と1枚当たりの容量(RAW 16M⇒24M)は増えたけど、画像処理速度とUHS-I対応による書き込み速度の向上が相殺した形だろう。

SR(ボディ内手ブレ補正機能)は0.5段分向上。測光センサーも77分割から約8.6万画素RGBに大幅に性能アップし、PENTAXが苦手と言われていたAFも測距点が27点となった新しいAFシステムのSAFOX 11で、動体撮影でCanonやNikonとの差をどこまで縮めたか気になるところ。

実際の画像を早く見てみたい。メーカーのサンプル画像を見る限り、暗いとこもちゃんと解像してくれそうだ。

あといくつか良くない点も。最低ISOは80から100になった。動画中のAF自動追尾は今回も見送りになり、録画中にAFを変えたい場合は都度AFボタンを押す必要がある。

バリアングルの代わりに搭載したと思われるスマホ連携は、スマホを見ながらの撮影が難しいことと、フル機能を使うには専用カードを購入する必要があるというのは、どうなんだろうか。K-3の無線系カードの対応について下記にまとめる。

O-FC1
(FLUCARD FOR PENTAX 16GB)
ライブビュー表示、レリーズ操作、AFポイント変更、撮影画像の閲覧
通常のFLUカード撮影画像の閲覧
Eye-Fiカード撮影した画像をパソコンやスマートフォンなどに自動転送

PENTAX フルサイズ機
福岡のトークライブの素晴らしいレポートからPENTAXのフルサイズ機は、Kマウント維持なのが判明。どうやらミレーラスではなく一眼レフで行く模様。純正Kマウントアダプター付きのミラーレスが良いと思っていたので少し残念。

開発にこれだけ時間がかかって、もうコンパクトな一眼レフも、フルサイズのミラーレスも出てしまっている状況で、今さらどうシェアを取りに行くのか。フルサイズ対応のレンズが少ないというネックもあり、「遅きに失する」感が強い。またPENTAXユーザーしか買わないカメラにならなければいいけど。一つ言えるのは、出すまでフルサイズを希望するユーザーの流出は止まらないし、年々PENTAXのシェアは悪化してる。世界的に売れるカメラが出ないことにはユーザーとしては心配だ。

フルサイズ機の発売時期は、ペンタックスロシアのコメントとして、「フルサイズは開発中。ペンタックスロシアの個人的な非公式な予想としてはフォトキナで発表される」とのこと(原文訳)。フォトキナ2014の開催時期は2014年9月16日(火)~21日(日)なので、K-3と同じく11月1日発売とかだろうか。

SONY α7R
K-3とほぼ同時に発表されたα7R。Nikon D800Eを超え、現時点で市販カメラの世界最高画質のカメラとなり、脱藩(マウント移行)を検討した。今回のK-3が出るまで3年かかったが、PENTAXはいい加減ユーザーを待たせすぎなのと、レンズも焼き増しばかりで新しいレンズが全く発売されないのが理由だ。大手と比べて資金もリソースも限られているのが残念だ。


幸い持ってるレンズの7本中5本がフルサイズ対応なので、APS-C専用レンズは売り払い、α7RにKマウントアダプターを付ければ、レンズ総取っ替えの必要はないかと思っていたが、Kマウントアダプターをかますと、AFが使えず、絞りもカメラ側から変更できないというのは不便すぎて見送り。

ただα7Rは様々なマウントの母艦としては大活躍しそうなので、このカメラは売れるだろうな。ショートフランジバックのフルサイズというスペックで、ライカMマウント、M42マウント、ニコンFマウント、キヤノンEFマウント、ペンタックスKマウント、世界のフルサイズ対応レンズのほとんどが取り付けられる。既にα7R+FA 31mm Limitedの素敵な組み合わせをしてる方がいた。

K-5もK-5 IIsもすぐ買ったけど、今回は当面様子見。

K-5/K-5 IIsの3つの比較2

つづくと書いた前回の投稿から8ヶ月、、、。サバゲが中止になり時間が出来たのでようやくアップ。

AF
『超低輝度マイナス3EVの暗さとF2.8光束に対応した新しいAF』の実力を測るために、真っ暗な部屋で撮影。肉眼ではほとんど見えない。NikonやCanonのフラッグシップ機でもこの暗さではAFできない。

【アマルフィの瀬戸物】
PENTAX K-5D FA MACRO 100mm F2.8 WR PENTAX K-5 IIsD FA MACRO 100mm F2.8 WR

K-5は完全にピントがずれてるけど、K-5 IIsはジャスピン。さすが。こんな真っ暗でジャスピンするなんて今までのカメラじゃ考えられなかった。

もう一つ、F2.8光束の対応は、テストした限りではどちらもピントが合うのでよく分からなかった。中央1点だけの制約については、中央1点以外の測距ポイントを使わないので問題ない。なぜ使わないかの詳細はこちら⇒コサイン誤差アゲイン – So What? ~ 写真生活

液晶
『見やすいエアギャップレス液晶モニター』。見え方が全然違う。確かに見やすくはなったけど、青みが強すぎる。撮影した写真の色味と極力近づけてほしい。

PENTAX K-5 PENTAX K-5 IIs

モアレ
ローパスフィルターレスのデメリットと言えるモアレ(偽色)。被写体のほとんどが自然なので気にしてないけど、出現させようと撮ってみると、液晶では盛大に発生してたエスカレーターのモアレは、JPEGの圧縮表示によるブロックノイズ。Firefoxよりchromeで見た方が顕著に分かる。

PENTAX K-5 PENTAX K-5 IIs

こちらのビルは明らかにモアレ。広範囲な虹色はRAWが強く、窓に発生してるラーメンドンブリ模様のモアレはRAWにはない。

PENTAX K-5 IIsのJPEG撮って出し PENTAX K-5 IIsのRAW現像

おまけ
2万円の安物ズームレンズのテレ端でこの解像度。ノントリミング、加工無しのJPEG撮って出し。APS-CではMerrillに次いで解像度が高い。


PENTAX K-5 IIs  & SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

K-5/K-5 IIsの3つの比較1

K-5とK-5 IIsの主な違いは主に3つ。

・画質 『ローパスフィルターレスのセンサー』
・AF 『超低輝度マイナス3EVの暗さとF2.8光束に対応した新しいAF』
・液晶 『見やすいエアギャップレス液晶モニター』

画質
ローパスフィルターレスの実力は如何にと、原画とピクセル等倍で比較。エクストラシャープレス+4のカメラ内現像の撮って出しJPEG。いずれも三脚撮影の未加工。

【公園の街灯】
PENTAX K-5D FA MACRO 100mm F2.8 WR(1/20秒) PENTAX K-5 IIsD FA MACRO 100mm F2.8 WR(1/25秒)

街灯の中央にピントを合わせAFで撮影。ご指摘で気付いたけれど、左の幹のボケの違いから、K-5はピントがずれている。カメラはPENTAXで調整済みだったのと、複数回AFして全て同じピントだったので、薄暗い環境下でのピント精度の差かも知れない。もっと明るい時間にもう少し絞ってMFでピントを追い込むべきだった。

【ブラシとドライフラワー】
PENTAX K-5D FA MACRO 100mm F2.8 WR PENTAX K-5 IIsD FA MACRO 100mm F2.8 WR

K-5 IIsの方が解像してるが、大差はない。

数回テストした限りでは、同じ絞り、速度、ISOで撮った写真を比較すると、K-5 Iisの方が僅かに明るく写る。これはローパスフィルターレスの効果なのだろうか。明るく写るのであれば、高感度性能は同じでも、より暗さに強くなったと言えるかも知れない。

ちなみにNikon D800Eはローパスフィルターの向きを変えることで効果を打ち消しているけど(詳細はこちら)、K-5 IIsの場合はローパスフィルターを完全に取っ払って代わりに特殊ガラスを入れているので、解像度が上がる効果はより高い。(元々の画質が違うので解像度はD800Eが当然上)

さらに余談として、開発時にローパスフィルターレスでピントの精度を出すのが相当難航したらしく、生産が遅れたという話がある。645Dのノウハウがあっても難しいのね。

拡大した時の解像度より、PCで画面いっぱいに見たときの印象がポイントで、一週間使ってみて要所要所で臨場感が増したと感じる写真が撮れたので買いで正解。つづく。
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